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子ども達の「遊び」と「表現」

こんにちは、アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。

 

横浜市内の保育園で、年中さんの美術あそびの時間。

目の前にある素材で、真剣に遊びます。

どんどんヒラメイて、そのヒラメキを形にしていきます。

その素材で、ただ遊んでいる人もいます。

そして、私の提案にとらわれずに、何かを作り、遊びを展開してきました。

なんだか、いつもこの人達・・・

 

作品を作る、って思ってないよね?それはどういう事だろう?
終わってから、保育士さん達と、振り返りの対話をして

見えてきたものがあります。

 

もしかして彼らは、言葉の概念として

「美術=遊ぶこと」と思っているのかもしれない!

そしてそれは、間違いでもないような気がします。

 

「美術」を「表現する事」ととらえるとして

「表現」とはなんぞや?と考えた時

「自分が感じた事、考えたり、思いついたりした事を自由にやること、

それを外に表出する事」

「誰かにやらされるのではなく、自分から生まれるもの」だとしたら

「遊び」の概念と重なりませんか。

「遊び」と「表現」。とても近い感じがします。

子ども達は毎日、毎秒、心を動かしながら遊び

自分の中にあるものを、表現して生きている。

そこには「こう感じる私」の表出がある。

 

その子の言葉や行動には

その子の中の、何が表れているのだろう。

〇か✖、良い悪い、でジャッジせずに、その子の世界を、感じられる感性を磨きたいです。

 

自分の世界に没頭して遊ぶ姿を、大人達は、うらやましく思いながら見守っていました。

 

何かをやらせようとしなくても、この人達には「自由にやっていく力」がある。

何かを作らせようとしなくても「表現する力」がある。

 

そう言う、保育士の先生の言葉は、彼らに対するリスペクトにあふれていました。

これからも「子どもの表現」につて、先生方と一緒に考えていきたいです。