· 

自分の世界に没頭し遊びつくす時間は、大事なものを育てている

横浜市青葉区のあかね台光の子保育園での <美術あそび> の時間

 

サザエの貝殻などと粘土、絵の具を子ども達の前に置き

「粘土とボンドでこうやると、くっつくよ」と少しだけ投げかけをしました。

 

貝をこすり合わせて音の違いを聴き分ける、耳に当てて音を聴く、集める、並べるなどをしながら、

子どもたちは自然に何かを作り始めます。

粘土や貝を使っても使わなくてもどちらでもいい。

何に興味を持ち、何をやるかは様々です。

そのうちにそれぞれが自分の世界に没頭し始めます。

 

ほかの人が何をしているかは気にせず

だれかの真似でもなく、評価も否定もない。静かで平和な時間。

早く終わる人も、2時間近くやり続ける人も、同じように満足した顔。

手も素材も、日常も美術の時間も、遊びも作ることも、

子どもたちにとって境目はなく自由に自分を表現していく。

大人は、ほめるでもなく、求めることなく、その環境を整え、

一緒に喜び、驚き、見守っている。

 

そんな時間でした。

 

その後に先生方と振り返りの対話をしました。

 

自分の世界で生きていい、安心できる場所であるために

その子の世界を見落とさずに、大切に見ていきたい。

 

そんなことが見えてきました。

 

自分の世界に没頭し遊びつくす時間は、自分の中の大事なものを育てている、

もしくは確認している時間なのかもしれません。

大人だって、誰にも邪魔されたくないし、評価もしてほしくない。

でも誰かが見守っていてくれたら、うれしいですよね。