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炭、墨、墨汁を探求した保育園でのアートあそび

既成概念なく、興味、好奇心に従って、破壊し創造していく子ども達の姿に

新しいモノ、価値を生み出していく根源を見た。

 

こんにちは。アートあそびラボの苅部洋子です。

 

焚火をしてできた炭やお習字の墨、墨汁を置いて、

いろいろ実験たり、描いたり貼ったりしてみよう、と提案しました。

おもむろに色紙(しきし)をチョキチョキ切り始め、折り曲げて造形をし始めます。

色紙を切る!?大人達はびっくりです。

 

色紙を細く切って、刀を作るその姿は、もう立派な刀職人!

 

私は、色紙の中は3枚仕立てになっているのだと、初めて知りました✨

始めて見る固形の墨とすずりに興味津々。

豆腐パックやヨーグルトカップで、墨をすってみる人もいます。

「これ割って~」と言われて、墨をハンマーで砕いてあげました。

それを水に溶かし始めます。

 

そして、濡れた紙に直接、墨で描けることを発見します。

大人達は、またまたびっくり!

「描けるんだ!なるほどね~!」

炭や墨を砕き、水の中に入れて溶かそうと試みています。そこにのりが注入されます。

墨流し(マーブリング)ができる事を見せると、慣れた手つきでやってみます。

そして「いろいろな黒がある!」と気づきます。

粘土と墨を混ぜていきます。

子ども達は既成概念なく、素材を探求し、黒の世界を堪能していきました。

そのうちに「絵の具が欲しい」と言はじめ、色を探求し始めました。

「全部の色が混ざったらどうなるかやってみたいの!」と6色の絵の具を混ぜ

「わーー!すごいことになった!」と目を輝かせます。

 

彼らの手の中で、粘土と墨、絵の具、金の紙が混ぜられていきました。

最初に墨を作った人も、炭を砕き、何かと混ぜ合わせてみたのかもしれません。

 

既成概念なく「どうなるか確かめたい」という好奇心で、とにかくやってみる。

そして何かを発見をする。

あれやこれやを砕き混ぜ合わせてみる。

異質なものを混ぜ合わせる⇒変化する。そこから新しいものが生まれる

 

そんな姿に、新しいモノ、価値を生み出していく根源を見た気がします。

とにかく子ども達は、探求と発見に目を輝かせ、喜びにあふれていました✨

 

彼らが社会を支える20年後、30年後。

きっと新しい価値を生み出し、新しい社会を創造していってくれることでしょう。