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思い切り遊び、自分に戻れる場所

自分のやりたい事を自由に、没頭して遊ぶ時間は、

自分が自分でいられる時間。

 

こんにちは、アートあそびラボの かるべようこです。

 

いつも<アートあそび>をやっている保育園で、

夏休み特別企画!卒園生1,2年生の子ども達と一緒に「アートあそびと振り返りの対話」を行う機会をいただきました✨

 

アートで没頭して遊ぶ彼らの姿と、対話で語られた子ども達の生の声を聞いて

確信しました。

 

自分のやりたい事を自由に、没頭して遊ぶ時間は、

自分が自分でいられる時間なのだと。

久々に会うみなさんは、背がすらりと伸び、おしゃれさんになって、すっかりお姉さんお兄さんでびっくり!

最初は少し緊張していましたが、探求心は変わらず健在でした!

始まると、どんどん没頭していきます。

 

今日はスライムあそびです。

自分の作りたい色や硬さを追求し、新しい素材に挑戦する。

「わあ!」「トロトロ~!」と起きる事に心を動かします。

どんどん自分の手元に集中していきます。

 

スライムを水で洗ってみたり、ペットボトルの中にいろいろ混ぜてみる。

塩を混ぜたスライムはカチカチ。ハサミでカットしてみたり。いろいろな事が起きています。

できたものを、うっとり眺めたり、ずっと触り続ける人もいます。

スライムが好きじゃない人は、色水あそびを提案してみました。

ペットボトルからドバドバと水を出し、スポイトでシュッシュして盛り上がってます。

 

後半30分で、子ども達と円になって座り、振り返りの対話をしました。

これが、私にとってはめちゃくちゃ有意義だった!

 

今日は、なんで楽しかった?と問うと

「自由にできて楽しかった」

「好きに色を混ぜるのが楽しかった」

「学校に、この時間(アートあそび)はないよ」

「図工はいろいろ決まってるんだよ」

 

「図工の時間も楽しいよ」

「オレはやりたい事を、やりたい放題やりたいんだよ・・・」 どうやら、1人の子は、図工の時間に飾りつけをやったけど 自分はロケットを作りたかったらしい。 彼の表情が忘れられません。

 

自由に遊べると何で楽しいのだろう?

 

 

日本冒険遊び場づくり協会 事務局長/理事の天野秀昭氏の言葉

その子が遊ぶということは、その子自身の世界を表現して作り込んでいくということ。で、それがどこにつながっているかというと、「私が生きている」って実感です。他の人ではできないたったひとつの世界、唯一無二の。だから、自分が生きているという実感は、遊びの中に存在している。・・・

・・・遊びの世界は「私の世界」だし「私の私たるゆえん」みたいなところがある。そういう意味では、魂の活動ということになる。

というい言葉を読みかえして、確信しました。

 

自分が興味を持ったこと、こうしたい!を、それやってみる。

起きる事に心が動き、次々にひらめく。自分が働きかける事で起きる変化を見つめる。

それはその人だけのストーリー、自分が自分でいられる時間なのだ。

”楽しい”の根源には”喜び”がある。自分が自分でいられて、魂が喜ぶ活動が”遊び”なのだ。

 

子ども達は学校という社会に出て、あるべき姿を求められ、

あるがままの自分を、なかなか実感できなくなっていくのかもしれません。

生きる社会が大きくなるにつれて、「ありのままの自分」でなんかいられなくなってくるよね。

<アートあそび>は

彼らが成長していつか「自分って何?」と考えたときに、戻ってこれる「自分の基点」を培う活動でありたい。

 

こんなふうに時々、小学生も

思い切り遊び、自分に戻れる場所があるといいな。