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黙々と没頭して遊ぶって「楽しいね」

保育園のアートあそびの中で、黙々と集中し、何かに没頭することも<楽しい>事なのだと、子ども達に教わりました。彼らのその眼差しは真剣です。真剣に遊んでいるのです。

 

こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。

保育園のアートあそびの中で、子ども達が真剣に遊ぶ眼差しに出会うことがあります。

個人情報保護の観点から、その表情をお見せできないのが残念です。想像してお読みください.

 

必要な事以外ほとんど言葉を発さずに、黙々と自分の手元を見つめて、いろいろなことをやっています。
時々顔を上げて「は~…楽しい!」とつぶやき、また集中。

「何やってるの?」などと話しかけられない迫力です。

保育士の先生も、時間が来ても声をかけるのがはばかられ、見守り続けました。

自分の手元で起きる変化を見つめながら、どんなことが脳内で起きているのでしょう。

120分近く集中し、自分の中の終わりが突然やってきます。
「終わり」と顔を上げた、その表情の清々しい事!

ある子は、終わってから雄弁に語り始めます。

「○○はこうなっているから、こうなるんだよ」「○○すると○○に変わるんだ」と自信と満足感に満ちた表情です。

何でだろう、じゃあこうしてみよう、こうだからああなるはず、じゃあ次はこうしてみよう・・・

仮説を立てて、確かめて、起きる事を自分なりに理解し、次の挑戦をする。という事をやっているのではないかと思うのです。
多様に変化する素材と向き合い、正解のない中で、自分なりに探求し、発見しているのです。

 

同じような真剣な眼差しで、ここがいいかな、この角度で、こんな色が欲しい、などなど自分の感覚と対話しながら創造している子もいます。

 

大人に遊び方を教わるのでもなく、受動的に楽しませてくれる動画やゲームに任せるでもなく、没頭して遊び続ける。

自分で道を切り開いていく力を感じます。

正解も失敗もない、評価の要らないその時間の中で、どれだけの自己肯定感が育まれているのでしょう。
無言で集中する中で、どれだけ心が動いていたのでしょう。

すごく大事なことが育っているように感じます。

 

<楽しい>というと、わ~い💛きゃ~💛と走ったり踊ったりする姿を思い浮かべますが、

黙々と、没頭して、真剣に<楽しい>もあるのだと、子ども達から教わりました。

 

そして<遊ぶ>とは、おもちゃで遊ぶ、おままごとをする等、名付けれれる事だけではなく

挑戦する、確かめる、想像する、創造する、等、その人が価値があると感じることをやり尽くす事。かも知れません。

 

あらためて、自分が興味を持ったこと、やりたい事をやれる場を作っていきたいと思いました。

真剣な眼差しで子ども達が創り出したものは、想像を超えた迫力、存在感があります。

 

アートあそびラボでは、保育園、幼稚園、こども園などで、子ども達とアートで遊ぶ場を作っています。

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