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すべてが必然で描かれる絵

ダウン症の中学生がアートで表現を楽しむ時間<ことしおアート>

Sちゃんのアートです。

 

今日はいろいろな宇宙の写真を見てから始めました。

 

 

いつものように

心地よさそうに、楽しそうに、滑らかに筆を動かしていきます。

 

私は、ついつい「これ使う?」とか「この色どう?」とか

余計な投げかけをしてしまうのだけれど

いやなものは「ヤダ」、Okなものには手を伸ばす。

ちゃんと自分で選んでくれます。

膝にたれた絵の具をじ~っと見つめているから

そこに紙を置いてみたら

なんと2枚一緒に描きはじめました。

 

下の動画をご覧ください!

そうやって膝の上で描いたのがこちら。

 

すごい迫力!

 

自宅でやるようになって、集中力と

完成度が違います。 

最近のSちゃんは、自分の世界を突き詰めています。

 

そして

描きたい気持ちは

画面からはみ出して、机の上にまで。

今日は3時間近く描き続けていました。

 

 最後に表れた画面はこちらです。

 

作者が画面と相談して、動かした筆の痕跡と

偶然そこにあった容器から、絵の具が垂れて

自然の摂理で波打つ紙に、絵の具がたまって

 

すべてが必然として起きていて

宇宙の力とSちゃんの共同作業のように見えました。

 

観る人によって、いろいろなものが見えてくる

懐の深い作品です。

 

お母さんいわく

「どの絵もSちゃんらしさが表れている。

どうしたらこういう絵が描けるんだろう。私たちには描けない。」と話していました。

 

自分の感覚に直結な人たち。

たぶん私たちも持っているけど、見えなくなってしまっている感覚。

あらためて、「すごいなあ」とSちゃんをリスペクトする、お母さんと私でした。


お母さんは、Sちゃんが表現する姿を見ながら

作品には我が子らしさが表れること

対話しながら

我が子の行動の意味、自分の願いに気づいていいかれました。

今ではSちゃんが表現する姿を、静かに、うれしそうに見守っています。

 

子どもと一緒にアートで遊んで

振り返りながら対話するワークショップはこちらです↓

きっと子育てを楽しくするヒントが見つかりますよ。

 

<親子で感覚アートあそび & 対話の時間>

「絵の具で遊ぼう!」

11月29日(日)10:00~13:00

洋光台CCラボ にて