アートあそび終了後、A君(6歳)が、片づけてる私の所に来て言いました。
A君「美術(アートあそび)ってめっちゃ楽しいよね~」
私「何が楽しい?」
A君「実験いっぱい、できるのが楽しい―――♪」
この日のA君は、話しかけても返事してくれないほど、没頭していました。
容器に移し替えたり、道具の使い方をいろいろ模索したり。
ワー💛でも、きゃ~♪でもなく、黙~~って黙々と。
そんな時間って、楽しいんですね!
<アートあそび>の時間、子ども達は
他の子が何をやっているか、なんて見もしないで、自分の手元に集中です。
そして時々、心動かされる現象を見つけては「わあ!見て!」と言います。
そして、終わった後、清々しい顔で
「あ~今日も楽しかった💛」
と言います。
ふざけ合うでもなく、
笑いもせず
一言も発せず
真剣なまなざしで
没頭している時間。
いったい何が、どうしてそんなに楽しいのだろう。
彼らの中で何が起きているのだろう。
こんなに自分の世界に没頭できる事が、なくなってきた大人の私は、ちょっとうらやましいのでした(^_^;)
ある日の保育園、<アートあそび>の時間。こうしてはどうだろう?と一応やり方を提案しました。
が、ある子が言いました。
「それやらないで、好きに描いていいよね?」
彼らは、この時間は、大人の「やらせたい」が第一優先ではなく、
子ども達が「自分で決める」という事のほうが優先される、と知っているのです。
自由な創作を始めた一人ひとりの表情は、真剣で、楽しそうで、とっても満足げ。
大人の顔色を見て、大人が褒めてくれることをする、大人が喜ぶことをする。のではなくて
自分がどうしたいか、がちゃんとわかる、自分で自分を認められる、自分の喜びを知っている。それが大事。
<アートあそび>での提案は、あくまでも提案。大人の「やらせたい」優先ではなく、子ども達の「やりたい」を叶えていく時間です✨
ブログ<子どもの表現:自分の願いを実現していくバネのような力>
保育園でのアートあそびの時、「できた~」と作品を持ってきた男の子がいました。
私は、新しい素材を提示して「これも付けてみる?」と聞きました。
その子はじっと自分の作品を見つめ
「僕はこういう感じがイイと思うんだ」
と、きっぱりと自信のある目で言いました。
子どもの中に
自分の感覚を信じる。根拠の要らない自信が育っているのを感じました。
大人の指示通りに作るのではなく、自分のヒラメキを大切にします。
「自分はどうしたいか」が大事。主人公は自分です。
正解はなく、自分の中から湧いてくるものを信頼し、やってみる時間です。
「わあ~早く早く!見て!見て!」
「ピンクが隠れちゃう~」
「ねえねえ雲みたい!」
「ねえ、手でやらない?」
「こわい!ヤダ~」
彼らが、瞬間瞬間にたくさん心を動かし、ひらめいているのがわかります。
目を輝かせて、それはそれは楽しそうです✨
こうしたらどうなる。とか、こいうものを描こう。という未来や
前にこうやったらこうなった。という過去ではなく
「今」この瞬間に起きる事に反応し、
「今」この瞬間に感じる事を味わう。
「今」この瞬間にひらめく事をやる。
瞬間瞬間に彼らの中で、化学反応が起きているかのようです。
今、生きることを全力で謳歌している
彼らと一緒に
「へ~~💛」「ほ~~~✨」と、今を楽しむ事にしよう。
それは、「桜を描く」ことよりも、大事なことの様な気がするのです✨
来月のアートあそびに何やりたい?何が楽しかった?
とみんなに尋ねたら、返ってきたのがこの言葉です。
刺す、切る、壊す、切る、穴を開ける、貼る、塗る、などなど
行為を楽しみ、その先に表現が生まれる。
そう気づかせてくれました。
よ~し!思い切り、切ったり、割ったり、貼ったり、刺したり、できる素材を見つけてこようね✨
ある保育園で、年少さんの男の子が、がこうつぶやきながら、画用紙を濡らしたり折りたたんだりしていました。
そうそう、そういう時間だね。