こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。
2024年度SOUキッズ株式会社さまの保育ルームフェリーチェ各園で、造形研修をさせていただきました。
ブログ 保育園での造形研修
研修の結びとして、私の想いを伝えるためにご紹介させていただいたのが、やなせたかしさんが作詞した、アンパンマンのマーチでした。
”なんのためにうまれて なにをしていきるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!”(やなせたかし作)
この力強いフレーズを引用し、先生方にお伝えしたのは、
「子ども達が『先生何したらいいの?次はどうやるの?」と聞いてくる場ではなく、迷いなく自分のやりたい事を選択・実行できる場を作っていただきたいという事です。
成長した時『僕は何にしたらいいの?何の学校に行って、何の仕事をしたらいいの?』と聞いてくるような事になったら、やなせ先生に怒られてしまうような気がします」という事です。
それを聞いて「幼稚園の時、自由にやっていいと言われて、何やっていいかわからなかった」と、ご自分のことを話してくれた先生もいらっしゃいました。
自分なりに、しっかりと受け止めてくださる先生が多かったと感じています。
実際に、アートで遊ぶ子ども達の行動や表情が、それを確信させてくれたのだと思います。
”そうだ うれしいんだ いきるよろこび”(やなせたかし作)
”なにがきみのしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ!”(やなせたかし作)
命や安全を守り、生物的に「生きる」ことは大前提です。しかしそれ以上に大切なのは
「自分を生きる喜び」ではないでしょうか。
それは、「自分なりに感じる心に沿って選択し、自分で決めて生きること」から繋がってくるのではないでしょうか。
たぶん、自分の中に湧きおこる興味関心。知りたい、面白い、好きだ、心地よい、と感じる心
に沿って手を伸ばして確かめていくことから始まります。
その為にも、1人ひとり違う「感じる心 ”感性”」 を育てる活動がアートあそびだと思っています。
乳幼児の時こそ人生の初期設定の大事な時期です。
子ども達は大人の言動で、今の気持ちににフタをしてしまうことを覚えてしまいます。
もちろん、自分で判断できるために伝えるべきこともありますが、大人の喜ぶ作品を作る事、思う通りに行動することが喜ばしいことではないはずです。
2025年の朝ドラ「あんぱん」が、やなせたかしさんがテーマだと知り、私の解釈が間違っていたらどうしよう💦
と思いながら、ドラマを拝見させていただきました。
最終回を迎えて、大きく間違ってはいないよね、とホッとしています。
そしてこの詩全体の解釈が深まりました。自分を生きる人達の応援歌なのだと感じています。
2025年度は子ども達と造形あそびを楽しむために、保育ルームフェリーチェ各園に行かせていただいています。
「昨年の研修時と同じ設定で、自分達でやってみました!」という園や、「子ども達が自由に作ったり、描いたりできる環境設定にしています」と、絵の具を子ども達が自由に出せるように工夫している園もありました。
答えのある制作をするのとは全く違う、という事が伝わっている!と嬉しくなりました。
これからも子ども達の ”今” を満たし、 ”自分を生きる喜び” を感じられる未来に、1㎜でも近づくために、
今、私達がどう在ればいいか、を考えていきたいと思っています。
それが私の ”生きる喜び” につながっているのを感じています。
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