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自分なりのOK!を見つける、子ども達の力

都内の保育園での美術の時間。

紙皿や紙コップを子ども達の前に置きました。

何も説明しないうちに、手に取り、なんか形を作っていく子ども達。

 

切ったり貼ったり描いたりする提案をしてみると

さらに、彼らの手からどんどん、新しい何かが生まれていきます。

 

↓この人は小さく紙皿を切って、テープでずっと何かを作っています。

出来上がったのは、小さな小さな紙片にテープを巻いたもの。

↓こちらの人は、つくっていくうちにどんどん、どんどん、増殖していって

部屋中にとぐろを巻く、なが~い作品になりました!

↑この人は、紙皿をひたすら細く、長く切ることに夢中になって

すごい集中力だった。

「こんなに長く切れたよ!」と

ぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでました。

 

 

↓色を塗ることに集中する人もいます。

切ったり貼ったりは一切せずに

ひたすら、こだわりを持って色を塗り続けます。

ひとりひとりの「楽しい!」や「いいね!」は

ボリュームもこんなに違うし

やることも、生まれる形も全然違うのですね。

 

しかも

子ども達はほかの人に、強制もしないし、否定もしないのです。

それはきっと、自分のやりたいことが否定されず、

保証されている環境が生み出すのだと思います。

 

正解があって、それを作るという提案をしたら

●違うことをやっている人を否定する。

「それやっちゃいけないんだ~」ってよく耳にします。

●上手い下手が生まれる。

問われるのは「いかに指示通りにできるか」の能力。

●「楽しい!」は、一人一人違うのに

正解が1つに決まっていたら

いったい誰が楽しいのか?

 

と、つくづく思います。

正解のない中で、自分の感覚で物事をとらえ、

探求と発見をくりかえし、自分なりのOK!を見つける力

が、きっと、これからの時代には必要。

 

1人ひとり、すごく自信に満ちた、満足げな笑顔をしていました。

「こんなモノを創り、生み出せる自分て、すごい!」よね✨

 

何に興味を持ち、楽しいと感じるかは親子でも違います。

アート、造形では、それが作品に凝縮され、生き生きと表れます。

 

出来上がった作品を客観的に眺めることは、

その子らしさ、あなたらしさを発見すること。

それを評価せずに受け止めてみましょう。

それは、そのままのあなたを、そのままの我が子を

「ああ、そうなんだね」と受け止めることにつながります。

親子で一緒に、アートで遊んで、対話しながら

子育てを楽しくするヒントを見つけるワークショップはこちらです

<親子で感覚アートあそび & 対話の時間>

11月29日(日)

10:00~13:00