こんんちは。アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。
横浜市内の保育園で、子ども達とアートで遊び、
先生方と振り返りながら、対話をする時間を持っています。
先日は、空き箱と絵の具を子ども達の前に置きました。
彼らは、自分のやりたいことを
どんどん発展させて遊び始めました。
箱には目もくれず、絵の具の調合に没頭する人。
毛糸でお花紙をくるくる巻く人。
絵の具を塗ったり、貼ったり。
紙の箱に絵の具をたっぷり入れてみるとか…!
それぞれやってみたいことはいろいろです。
その日の午後、保育士の先生と、子ども達の姿を振り返りました。
自分でやりたいことを見つけて、工夫して、どんどんやっていく人たちがいる。
けれど、
早々に終わりにしてしまう人たちもいる。その子達は何を感じているのだろう?
「自由」が苦手な子もいるのではないか。
これをやっていいか、確認しないと不安だったり。
みんなが盛り上がっている中に入るのは、勇気がいることかもしれない。
みんなと同じにできる自信がない。
みんなと一緒が安心な子と、少人数でゆっくり、静かに遊びたい子もいる。
例えばこんな感じの
机の上のカオスが嫌な子もいる。
そうだよね。うんうん。
嫌かもしれないよねーーー。
ついつい、楽しそうにどんどん遊びを広げていく子に注目しがちだけど
そういう子達は、自分で遊べる。
自由が苦手な子、不安を感じる子こそ
何を感じているのかを、察してあげて
ちょっとした提案をしてみたり
エンジンがかかるまで、伴走してあげる必要があるのではないか。
もちろん、強要せず、子どもの選択を狭めない程度に。
対話を重ねるうちに、
そういう事が見えてきた。
では、大人はどうあればいいか?
明日の保育を、ちょっと良くするヒントが見えてくる。
「ここは、一斉に同じことをやる場ではない。
一人ひとりの子が、落ち着く環境や関り方を考えて、個別に対応していく。」
そんな保育士さんの決意を聞いて
そういう大人の在り方が、きっと子ども達に伝わって
「一人ひとりが違っていてOKなんだ」と
自然に思えることに、繋がるのだろう。
と思ったのでした。
子ども達の姿は、たくさんの事を教えてくれます。
出来上がった作品は、同じ材料を提案したとは思えないほど幅広く
「3階建ての家」や「水族館」だったり
「いい色できたから折り紙にした」ものや
図鑑の1ページを塗ったものや、いろいろでした。
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